
こんにちは、30代未経験でITエンジニア転職を目指していたいずみです。
22年5月にTechCamp卒業後、約1ヶ月間の就活を経て、7月1日からデータエンジニアとして働き始めております。
思い返すと、22年2月に新卒から働き続けた前職を退社し、転職できるまであっという間でした。
- 22年2月 7年間働いたメーカーを退職
- 22年3月 Tech Campの短期集中オンラインプログラム受講
- 22年5月 Tech Camp卒業、就活開始
- 22年6月 20社応募/内定3社(データ分析×2社, SES×1社)
- 22年7月 データエンジニアとして転職
この半年間は、人生で最も激変した期間になったと思います。そして、前職で働いていたときには不可能だと思っていたことがいろいろ出来ました。
ということで今回は、IT業界未経験でエンジニアを目指そうと思っている方、プログラミングスクールってどうなんだろうと考えている方の参考になればと思い、記憶の新しいうちに感じたことをまとめてみましたのでご覧ください。
Contents
プログラミングスクールのこと
そもそも私がエンジニア転職を目指したキッカケは、「転勤族の働き方を変えたい」からでした。
新卒で入社したメーカーは全国・海外転勤前提の採用でしたが、独身だったときは「配属先はどこでも構いません!むしろ耐性あります!」と訴えるくらい全く気にしておらず、その結果、福岡・沖縄生活を経験させてもらいました。
ただ、結婚して家族が増えてからの転勤族は、とてもしんどかったです。人事異動発令の2週間ほど前から、社内・家庭内で「今度はどこに飛ばされるんだろうね、◯◯営業所とか嫌だな・・・」などとソワソワが止まりませんでした。まるで判決が言い渡される被告の気持ちです。
実際に転勤ともなると、家族に大きな負担を強いてしまいます。我が家も転勤の度に、妻に仕事を辞めてついてきてもらっていました、、、
そんな中、コロナ禍でリモートワークのインフラや理解が普及し、フルリモートという新しい働き方が生まれたのは、大きな追い風だったと思います。
自宅にいながら働くことができれば、転勤が無いから家族に負担をかけずに済むし、将来子どもが産まれたら夫婦で子育てできるなぁ、、、と漠然と考えながら、フルリモートの求人を眺めていると募集職種のほとんどが「エンジニア職」であることに気がつきました。
将来的にフルリモートの働き方を実現するためには、まずエンジニアとしてキャリアを積まねば!と決心し、転職に向けて準備を始めました。
退職時(22年2月)のスペック
- 32歳既婚
- 地方国立大学卒業(物理学専攻)
- メーカーで国内/海外営業(BtoB,BtoC)/製品開発 計7年間
- 基本情報技術者、TOEIC565
高専、大学で理系を専攻していたとは言え、エンジニアとしての知識や実務経験が皆無だったので、ある程度の下地を身につけてから転職したいと考え、プログラミングスクールへ通うことにしました。
プログラミングスクールが無数にあるなかで、TechCampを選んだのは、
- 厚生労働省の専門実践教育訓練給付金制度
- 受講料の70%が返ってくるから
- 厚生労働省に指定されているというある程度の信頼感
ぶっちゃけますと、ほぼ金銭的な理由だけです。実質20数万で受講できるので、大きすぎる理由です。
TechCampがどのような体制で学べるかについては、以下記事が詳しいので、そちらをご覧ください。

ここでは、受講してみて感じた点を正直にお伝えしたいと思います。
なお、あくまで一個人の体験談なので予めご了承ください。
TechCampを受講してみた結論
チームメンバーと切磋琢磨しながらモチベーション高く70日間駆け抜けられましたし、フルリモートのデータエンジニアに転職できたので、受講して良かったと思います。
ただ、この結論に行き着けたのは、大前提として個人の努力は言わずもがなですが、「運が良かった」側面もあると思っています。こちらについては後述したいと思います。
正直、受講中は数多の不満を抱いたりしましたが、改めて振り返ってみると、受講する前は不可能だと思っていたことができるようになっているので、この点はTechCampで身についたと言っていいでしょう。
身についたこと
- 分からないことを調べる習慣
- Ruby、Ruby on Railsでオリジナルアプリケーションを作る
- WordPressでポートフォリオを作る
- Macbookを使えるようになった
TechCampの良かった点
- チームメンバーと切磋琢磨しながら、学ぶことができる。
- メンターの質がとても高いので、納得した上で不明点を解消できる。
- キャリアアドバイザーが「専属」で転職活動をサポートしてくれる。
TechCampの悪かった点
- 卒業まで、駆け抜けられるかどうかはチームメンバー次第。
- オリジナルアプリケーションについて、メンターへ質問できない。
- 未経験でエンジニアに転職することについて、実態を教えてくれない。
- 就職活動やSNSでの情報交換を行うことで、希望職種への転職難易度を知りました。TechCampのホームページやカウンセリングを受けたら、「誰でもエンジニアになれる!」ような印象を抱きがちですが、現実はそれ相応の努力が必要です。
- 就職活動では、カリキュラムの課題だけでなく、オリジナルアプリケーションを作ったり、ポートフォリオを作ったりしないと、箸にも棒にもかからない。選考では、エンジニア経験者や数多のスクール卒業生達よりも、「ポテンシャルがある」とみなしてもらわないといけないからです。
TechCampを受講する前に考えてほしいこと
繰り返しになりますが、私はTechCampを受講して良かったと思います。出来ないと思っていたことが実現していますし、フルリモートのデータエンジニアになることができました。
これは、TechCampを受講しポートフォリオを提げて転職活動した成果だと思いますし、1人の力では出来ませんでした。
ただ、「悪かった点」の1つ目に挙げた「卒業まで駆け抜けられるかはチームメンバー次第」だということも事実だと思います。
私は気分の浮き沈みによってパフォーマンスも上下するタイプなので、独学が向いていません。それよか、同じスタートラインから走り出す仲間が居ると燃えるタイプなので、気心の知れたチームメンバーに出会えたのはラッキーでした。
TechCampでは、1組5~6人のグループに分けられ、グループ単位でメンタル面担当の「ライフコーチ」が配属されますが、終わってみるとコミュニケーションを取ったのは9割9分チームメンバーでした。
チームメンバーが打ち解けるまでは、ライフコーチが入り込んでくれて、アイスブレイクできるようフォローしてくれますが、5日目以降はチームメンバーとのコミュニケーションになります。
「ラッキーだった」という理由は、「序盤でチームメンバーと打ち解けられたこと」に加えて、「モチベーションの高いメンバーと一緒になれたこと」でした。
もし最初のグループ分けで、「打ち解けられないメンバーと一緒だったら」、「モチベーションの低いメンバーしかいなかったら」と考えると、卒業後に受講して良かったという感想にはならなかったと思います。
もちろん、自らコミュニケーションを取ったり、モチベーションを高めるために試行錯誤したと思いますが、「1日11時間、自分で管理してカリキュラムを進めていく方式」の中では、オリジナルアプリケーションやポートフォリオを作るところまで辿り着かなかったかもしれません。
繰り返しになりますが、これはあくまでも、
- 独学や自己管理が苦手
- 仲間がいると奮起する
- 気持ちの浮き沈みが大きい
という私個人の意見です。
ただ、これからプログラミングスクールに通おうか迷っている人がいたら、以下の心構えは必要かと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
- 分からないことを「分からない」と言って、周りを頼る。
- スクールの形式によるでしょうか、自分一人の力で進めるのは限界があります。メンタル的にもしんどいです、周りに教えることも教わることもスキルアップにつながりますので、どんどん周りを頼りましょう。
- 仲間とのコミュニケーションが大切だと認識する。
- 上記と被りますが、自分一人でできる範囲は限られます。同程度の理解度のメンバーと議論をすることで、より頭に定着します。そのためには、普段の他愛のない会話なども積極的に行い、いつでも聞けるような雰囲気や環境を作りましょう。
- カリキュラム以外でも日々学習し、新しいものを習得しようとする。
- スクールに入ってから知りましたが、エンジニアとして働くなら日々自己学習です。新たな技術が出たら、真っ先に学習し、自己能力を高めようとします。なぜなら、エンジニアとしての引き出しの多さ=ステータスの強さになるからです。
- 未経験で自社開発に転職した先輩方は、すべからく「自己学習」していましたし、そうしないと戦力になれないことを知っていました。日々学び続けられるかどうかは、未経験からエンジニアになる上で最重要なスキルだと思います。つまり、企業に所属しているだけでスキルは身に付かないということです。
- プログラミングスクールに通えば、自然と何か身に付くわけではない。
- プログラミングスクールのホームページでは、「ITエンジニアに転職できる!」とか「未経験でも即戦力な知識が身に付く」などと謳われているので、あたかも受講すれば、それらが身に付くと思ってしまいます。
- 重要なのは、身につけるためには「相応の努力」が必要だということです。私も入学して直ぐは1日11時間のカリキュラムを進めるだけで精一杯でしたが、エンジニアになるためには「スクールのカリキュラムの完了」だけでは難しいことに気がつき、カリキュラムに加えて以下をやりました。
- WordPressによる学習アウトプット(週2〜3記事投稿)
- Twitterでの学習アウトプット(1日7~8投稿)
- オリジナルアプリケーションの完成
- ポートフォリオサイトの作成
- 上記アクションは、「知識の定着化を進める」という意味合いもありますし、転職活動の際の「未経験としてのポートフォリオ」としての役割を果たしてくれます。転職活動の際に企業側が、「継続的に自己学習できる」ことや「論理立ててアウトプットできる」など、今後エンジニアとして成長できるポテンシャルがあるかどうかを判断する上で、ポートフォリオを作り込むことは効果的だと思います。
- これだけやってようやく、怠け者だった私も「自己学習の習慣」を身につけることができました。逆にいうとこれをやらなかったら、カリキュラム範囲内の知識だけで卒業することになり、転職活動では「未経験の私を採用するメリット(ポテンシャル)」を伝えられなかったと思います。
まとめ
思うがままに記述してたら、長文になってしまいました。。。
受講前の方からすると、少々厳しいことと思うかもしれませんが、未経験から「エンジニアになること」はつまり、転職するためには「未経験の立場で、経験者たちと戦う」ということなので、それ相応の頑張りが必要であることはイメージできると思います。
私の受講したTechCampは、チームメンバーと切磋琢磨しながら取り組めるよう仕組みづくりがされていますし、メンタル面の相談担当がいるので、脱落しにくいよう学習に取り組めると思います。
このTechCampのバックグラウンドを存分に活かし精神衛生を保ちながら、プラスアルファの自己学習を重ねていければ、エンジニアへの転職は実現すると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また時間があれば、転職活動についても記載しようと思います。